お庭を綺麗な景観に維持するためには、雑草対策や水はけの良さが必要です。そのため、「雑草処理に時間がかかる」「雨が降るとお庭に水たまりができやすい」と悩む人もいるのではないでしょうか?
お庭作りには、さまざまな素材を組み合わせてデザインします。その中でも、雑草や水たまりにおすすめのアイテムは、砂利です。砂利は、美しい景観を保ちながら雑草が生えることを防ぎ、水はけが良いメリットがあります。
しかし、砂利の敷き方や砂利の種類が多いため、お庭に使うことを悩む人も少なくないでしょう。今回は砂利の敷き方や選ぶポイントを紹介します。砂利はコストを抑えながら、お庭の悩みを改善できるアイテムです。ぜひ参考にしてみてください。
砂利を敷くメリット
前述したようにお庭に砂利を取り入れるメリットは複数あります。
- お庭のデザイン性が向上する
- 雑草対策
- 水はけの良さ
- コストパフォーマンスの良さ
砂利には複数の種類があり、色や形が異なります。お庭のテイストに合わせて砂利を使用することで、お庭のメイン・アクセントになりデザイン性が増すでしょう。また、他の素材と組み合わせることで、デザインの幅も広がります。タイルや人工芝、枕木などと組み合わせることで、オリジナリティのあるデザインに仕上がります。
前述したように、雑草対策・水はけの良さも砂利のメリットです。砂利を敷く前に、沈下防止にもなる防草シートを敷くことで、より雑草の成長を防ぎます。水はけもよく、水たまりができにくくなることで、泥はねや湿気によるリスクを軽減できるメリットも期待できます。
さらに、他の素材に比べて安価な砂利は、コストを抑えながらお庭をデザインできるおすすめの素材です。
砂利の敷き方
砂利はDIYで手軽に取り入れられます。しかし、長期間美しい状態を保つためには、丁寧な下準備などが必要です。砂利を敷いた後に雑草が生えたり防草シートが見えたりすると、「失敗した」と感じてしまわないように、砂利の敷き方をチェックしましょう。
草刈り
雑草を取り除きます。防草シートを敷く前に、雑草を取り除いておくことが大切です。なぜなら、雑草がある状態で防草シートを敷いてしまうと、防草シートを突き破って雑草が生えることがあるからです。
床均し
整地します。地面を平らに整えます。凸凹した状態では、砂利が沈下しやすく、また雑草も生えやすくなってしまいます。さらに、水たまりができやすくなるため、丁寧な整地が重要です。
転圧
砂利を敷き地面を固める作業です。DIYで行う場合は、足でしっかり踏み固めましょう。よりしっかりと固める場合は、転圧機の使用がおすすめです。
防草シート敷き
地面が整ったら、防草シートを敷きます。防草シートは隙間なく敷くことがポイントです。隙間ができてしまうと、日光や種が入りこみ、雑草が成長してしまいます。
テープで補強するなど、隙間なく防草シートを敷きましょう。
防草シートについては「防草シートのおすすめは何?防草シートの選ぶポイントとおすすめを紹介」もご覧ください。
砂利を選ぶポイント
次に、砂利を選ぶポイントを紹介します。
サイズ・形
砂利は、さまざまな形やサイズがあります。用途に合わせて砂利の形やサイズを選びましょう。
例えば、大きめのサイズ(4㎝〜)の砂利です。花壇などに使用されることが多く、デザインのアクセントとしても活用できます。中くらいのサイズ(2㎝〜4㎝)は、駐車場に使われます。小さすぎる砂利は、車が移動した際に飛び散ってしまい砂利が減ってしまいます。駐車場に使用する砂利は、中くらいサイズを選び、飛び散ってしまう量を減らします。
小さい砂利(〜2㎝)は、庭一面やアプローチに敷く場合に利用されます。
色・素材
お庭のデザインのテイストによって、砂利の色や素材を選ぶことがおすすめです。
例えば、よく使われる白玉砂利は、どんなお庭にもマッチする白の砂利です。黄色味がかった砂利は、リゾートのような雰囲気をお庭にプラスしてくれます。
黒やグレーの砂利は、高級感があり和風のお庭にぴったりです。その他、組み合わせるアイテムの相性によっても、色や素材に注目して砂利を選びましょう。
使用する面積
砂利を使用する場所を確認します。砂利をお庭一面に敷き詰める場合は、小さめの砂利が適していると紹介しました。そのほかに、花壇の一部に使用するなど、砂利を使いたい面積や場所によって、砂利を選ぶことがポイントです。
使用する面積や場所が分かれば、砂利のサイズや色を選びやすくなります。
厚み
砂利を使用する量を決めるポイントは、面積だけではなく「厚み」もポイントです。砂利は数センチほどの厚みになるように敷くことで、美しく仕上がります。厚さがない場合、砂利と砂利の間に隙間ができてしまい、景観を損ねることもあります。砂利の厚さは、砂利のサイズがポイントです。
- 大きめのサイズ(4㎝〜)砂利が2層以上
- 中くらいのサイズ(2㎝〜4㎝)厚さ10㎝〜
- 小さい砂利(〜2㎝)厚さ3㎝〜
上記の厚さを目安に、砂利の量を決めることで、より美しくに仕上がります。
価格
砂利の価格は、砂利の種類・面積・厚さによって異なります。
まず、種類によって価格が異なるため、希望の色やサイズの砂利の金額をチェックしてみましょう。
次に「面積×厚み×10」で必要な量を計算します。「必要量/1袋の量」の計算で、購入数を算出します。その後、購入数×価格=砂利の購入価格となります。
計算式の参考:お庭の砂利敷きに掛かる費用っていくら?
砂利の種類
砂利の代表的な種類を6つ紹介します。
白玉砂利
美しい白が特徴的な砂利です。どんなデザインのお庭でも活用でき、使用しやすいことから人気があります。
赤玉砂利
赤褐色が特徴の赤玉砂利。レンガや枕木などの素材と相性が良く、洋風のお庭にぴったりの砂利です。
青玉砂利
淡いブルーやグリーンが美しい青玉砂利は、砂利ひとつひとつが異なった色合いを持っています。水に濡れることでキラキラと輝き、雨の日のお庭の雰囲気も楽しめます。駐車場の砂利に使用することもあります。
五色砂利
五色砂利は、白・緑・赤など複数の色合いを一度に楽しめる砂利です。カラフルな色合いの砂利のため、お庭のアクセントにも活用できます。お庭に敷き詰めれば、和風なお庭作りにも役立ちます。
那智黒石
高級感を感じられる漆黒が魅力の砂利です。一般的な砂利よりも価格も高いため、お庭の一部にアクセントとして使用されます。水に濡れると、つやが出て異なる質感を楽しめます。
瓦チップ
瓦チップは、瓦を細かく砕いたものです。廃棄する瓦を再利用しているため、環境にやさしくおしゃれなお庭作りに活用できると注目されています。さまざまな色合いが入っているため、オリジナリティのあるお庭作りのアクセントにも活躍するでしょう。
砂利を使った外構アイデア
最後に砂利を使ったデザインアイデアを紹介します。砂利のメリットとして、他の素材との組み合わせが楽しめる点も紹介しました。
ここでは3つの組み合わせを紹介します。
人工芝×レンガ×砂利
人工芝・レンガと一緒に砂利を敷き詰めるデザインです。人工芝と砂利の境界線にレンガを使うことで、デザイン性がアップします。
砂利の色を変えれば、さまざまな雰囲気のお庭が楽しめます。
枕木orタイル×砂利
玄関アプローチに砂利を敷くと、靴が傷つくと心配になる方は、枕木やタイルと砂利を合わせたデザインもおすすめです。砂利は、歩きにくいことがデメリットですが、枕木やタイルを設置すれば、歩きやすいアプローチが作れます。枕木やタイルの間に砂利を敷き詰めることで、デザインの幅も広がるでしょう。
植栽×砂利
植栽の下に砂利を敷くデザインです。お庭のアクセントとして、色のついた砂利の使用もおすすめです。紹介した赤玉砂利やイエローストーンなどを植物と合わせて使用すれば、リゾート風なデザインのお庭に仕上げられます。
まとめ
砂利は、コストを抑えながらお庭のデザインのバリエーションを増やせるアイテムです。たくさんの種類の砂利があり、どの砂利を選べばいいのかわからない方は、使用する場所や面積に合わせて、サイズや色を選ぶことがおすすめです。
また、砂利を敷く際は丁寧な作業が重要です。雑草を残したまま砂利を設置してしまうと、頻繁に雑草が生えてきてしまい失敗したと後悔するかもしれません。そのほかに、凸凹の状態で砂利を敷くと水たまりができやすく、砂利のメリットである水はけの良さを感じにくくなってしまいます。
DIYで砂利を敷くことも可能ですが、丁寧に仕上げたい方は専門業者への依頼がおすすめです。お庭のデザインや砂利敷きにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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