見た目も綺麗に仕上げたお庭。しかし、しばらくすると雑草が生えてきてしまい、雑草を取り除く作業や除草剤の散布が大変と感じた経験はないでしょうか?
雑草対策にお悩みの方におすすめのアイテムのひとつに、「防草シート」があります。防草シートは、敷くだけで雑草が生えてくることを防ぎ、雑草処理にかける時間も少なくなるだけでなく、美しい景観のお庭を保てます。
一方で、「どの防草シートを選べばいい?」と選ぶポイントがわからない方もいるでしょう。本記事では防草シートを選ぶポイントやおすすめの防草シートを紹介します。ぜひ参考にご覧ください。
防草シートってなに?
防草シートは、敷くことで雑草が生えてくることを防ぎます。雑草対策には、雑草を手で取り除く草むしりや除草剤を散布する方法がよく聞かれます。しかし、これらの方法では、手間や時間がかかり、また雑草が生えてきてしまうデメリットが考えられます。さらに、他の植物への影響が気になるケースもあるでしょう。
防草シートは、雑草の成長に必要な日光を遮ることで雑草を生えにくくします。そのため、雑草対策への時間を軽減しながら、お庭を美しく保つことに役立ちます。
防草シートのメリット
防草シートのメリットは、雑草の成長をおさえることです。さらに、防草シートの性能により、水はけやメンテナンスの負担を軽減できるメリットがあります。
雑草の成長をおさえる
前述したように、防草シートは雑草の成長を抑え、雑草が生えにくくなるアイテムです。草むしりなどの雑草対策は、時間が経つとまた雑草が生えてくることがよくあります。
防草シートは、日光を遮り雑草の成長を妨げるため、雑草対策の効果が続くことがメリットです。
水はけをよくする
防草シートは、水はけが良いことが特徴の一つです。防草シートを敷くことで、雨が降っても水たまりができにくくなります。土の上に砂利を敷いただけの場合、砂利が土の中に沈んでしまうこともあります。
防草シートを敷けば、砂利が埋もれることを防ぎ、水たまりができにくくなります。さらに、水はけがよくなることで、湿気などの被害を防ぎ、害虫発生も防ぐ効果が期待できます。防草シートは、お庭の衛生面を改善できるでしょう。
メンテナンスしやすくなる
防草シートを敷けば、雑草対策にかける時間やコストを削減できます。雑草対策には、定期的な草むしりや除草剤の散布が必要です。しかし、防草シートは、一度敷くことで雑草対策の効果を持続できるメリットがあります。
美しいお庭を保ちたいけれどメンテナンスする時間がない忙しい方は、防草シートを敷くことで、雑草の悩みを軽減できるメリットがあります。
防草シートを選ぶポイント
お庭を美しく保てるメリットのある防草シートですが、店頭やインターネットでは、様々な種類の防草シートが売られています。たくさん種類があるため、どの防草シートを選べばいいのかわからないと感じる方もいるでしょう。
そこで、防草シートを選ぶ際の、5つのポイントを紹介します。防草シートを購入の際は、5つのポイントをチェックしてみてくださいね。
遮光率
遮光率とは、日光を遮断できる割合のことです。防草シートの素材や厚みにより、遮光率が異なります。遮光率が高い防草シートは、その分日光を遮られるため雑草が生えにくくなっています。
貫通抵抗力
貫通抵抗力とは、雑草が防草シートを貫通することをおさえる力のことです。防草シートの下で生えた雑草は、防草シートの遮光性能により、成長をおさえることが可能です。しかし、防草シートを貫通した植物は日光に当たることで成長できてしまいます。
中には、防草シートを貫通する先端が尖った植物があり、貫通抵抗力が弱い場合、防草シートを突き抜けて成長してしまいます。そのため、防草シートの貫通抵抗力もチェックしておくことがおすすめです。
透水性(水はけ)
水はけの良さもチェックしましょう。水はけが良い防草シートを敷くことで、雑草が生えにくくなりますが、水はけが悪い防草シートは、水たまりができやすくなってしまいます。もし、水たまりが頻繁にできてしまうと、防草シートの上に泥が溜まり、その泥から雑草が生えるケースも考えられます。
防草シートの多くは、水はけがよくなっていますが、中には道路用の防水シートもあり、浸水性がないタイプもあるため、購入時にはチェックすることが大切です。
耐久性・耐用年数
防草シートは、数年に一度取り替えが必要です。なぜなら、雨水や紫外線などにより劣化してしまう亜光を当てるからです。防草シートの耐用年数は、5年〜10年です。使用状況により、耐用年数は変化しますが、一般的に、防草シートは砂利の下などに敷くケースが多く、頻繁に交換することは手間に感じてしまいます。そのため、耐久性・耐用年数が長いものを選ぶことがおすすめです。
価格
最後に価格もチェックしましょう。防草シートも素材や性能、サイズによって価格が異なります。通常、防草シートの性能が高くなると、価格も高くなります。価格の高い防草シートは、耐用年数も長くなります。2〜3年ごとに張り替える必要がありますが、コストを安くしたい・初期費用は高くなりますが交換頻度を少なくしたいなど、希望条件や使用する環境に合わせて、防草シートを選ぶことが大切です。
おすすめの防草シート
ザバーン 防草シート
防草シートを調べると必ずヒットするザバーン。ザバーンはアメリカの化学メーカーが開発した防草シートです。耐久性が高く、砂利の下に敷いた場合は沈下防止効果にも優れているため、駐車場の防草シートとしてもおすすめです。また、防草シートを敷く際は、カットやピン留めなどの作業が必要ですが、ザバーンの防草シートは作業のしやすさも特徴的です。
ザバーン240は、より強い雑草にも対応していて、防草シートを単体で使用できます。砂利や人工芝の下に敷く場合などは、ザバーン136を使用するケースもあります。
https://gfield.co.jp/product/xavan/
アストロ 防草シート
不織布を使った防草シートに定評のあるアストロ。予算を抑えて自宅で簡単に防草シートを敷きたい方におすすめです。遮光率も高く、除草剤を使わずに雑草対策ができる効果が期待できるため、家庭菜園や他の植物への影響が気になる方も使いやすいでしょう。
ハサミで切りやすいため、サイズ調整しやすく雑草が気になるところへ手軽に設置できます。
https://item.rakuten.co.jp/1storage/602-58/
キンボシ 防草シート
園芸用品を扱っているメーカーのキンボシの防草シートです。遮光率99.7%と日光を協力に遮断するため、雑草対策の悩みが軽減できる効果が期待できます。
砂利を被せずに使用できるタイプもあるなど、バリエーションも豊富です。
https://www.kinboshi-pro.jp/SHOP/7675.html
防草シートの敷き方は?
防草シートを敷くだけでは、雑草対策の効果が少なくなってしまいます。防草シートの効果を最大限活かすためには、正しく設置することが重要です。
雑草を取り除く
防草シートを敷く前には、雑草を取り除きましょう。根っこまで取り除くことで、雑草が生えて防草シートを突き破るリスクを軽減します。
整地する
地面を平らにする作業です。凸凹した状態のまま防草シートを敷いてしまうと、隙間ができ雑草が生えてくる原因となります。
防草シートを敷く
地面を平らにしたら、防草シートを敷いていきます。敷く場所に合わせて、丁寧に防草シートをカットします。
テープで隙間を補強
防草シートを継ぎ足して設置する場合は、テープで止めてしっかり日光を遮ることが大切です。
固定
その後、ピンで防草シートを固定します。ピンを打つ際に穴や破れができてしまった際もテープなどで補強することがおすすめです。
防草シートの注意点
防草シートは、一度設置することで雑草対策の負担を軽減できるメリットがあります。一方で注意点もあります。
費用がかかる
防草シートの設置は、草むしりや除草剤の散布に比べて、コストがかかります。しかし、草むしりをする時間を削減したり、他の植物への影響を考えた場合、防草シートが効果的と考えられるケースもあるでしょう。
必要な機能と場所などを検討した上で、DIYで作業することでコストを抑えられます。
適切な設置・メンテナンスが必要
防草シートの敷き方でも紹介しましたが、正しく設置することが重要です。もし、下準備である雑草を取り除かずに防草シートを敷いた場合、雑草対策の効果を感じにくいかもしれません。その他にも、シートを敷く際に隙間ができてしまった場合も、雑草が生えてきてしまうでしょう。
雑草対策の効果を最大限発揮するためには、丁寧な下準備と設置が重要です。
また、設置した後は耐用年数に合わせて、取り替えが必要になるでしょう。長期的に雑草対策をするためには、適切な設置とメンテナンスが大切です。
景観が損なわれる可能性
防草シートだけを敷いた場合、お庭全体の景観が損なわれる場合があります。防草シートは、緑単色などデザイン性はないため、単体で敷いた場合は殺風景に感じることもあるかもしれません。お庭の景観も大切にしたい方は、防草シートの上に砂利や人工芝を敷くことがおすすめです。
まとめ
防草シートは、雑草が生えてくることを防ぎながら、お庭の水はけをよくし、景観の維持に役立ちます。一方で、正しく設置しない場合は、性能の高い防草シートを敷いても雑草が生えてくることがあるでしょう。
DIYでできる場合もありますが、広範囲の設置や交換頻度をおさえたい方は専門業者に依頼することがおすすめです。お庭の雑草にお困りの方、防草シートを敷いて綺麗な景観を保ちたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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