昼間は素敵に見えるエクステリアも「夜になるとなんだか薄暗い」となると、夜間の帰宅時や防犯面で心配する人もいるでしょう。
そこで、今回はエクステリアの照明について紹介します。
エクステリアの照明は、防犯や夜間の方向時の安全対策以外にも、ライトアップによるデザイン性の向上が期待できます。
しかし、「どんな照明をどこにつけるの?」と悩む人もいるのではないでしょうか?
ぜひ今回の記事を参考にしていただき、夜間も素敵に見えるエクステリア作りにお役立てくださいね。
エクステリアでの照明の役割
まず、エクステリアで使われる照明の役割をチェックしてみましょう。
機能性
夜間、照明がなく暗いまま、玄関から歩いて行くと、足元がよく見えず転倒してしまう危険が考えられます。いつも通っていて段差や形状を把握しているつもりでも、真っ暗な中歩くことは危険です。
玄関やアプローチに照明を設置することで、足元が照らされ先まで見通せることができ、怪我のリスクが少なくなるでしょう。
また、照明がなく暗いままのエクステリアは、防犯面でも心配です。不審者の侵入に気づかず、盗難やエクステリアを荒らされる被害にあってしまうことも考えられます。
このように、安全面や防犯面でも照明を設置しておくことがおすすめです。
デザイン性
照明により、エクステリア内がライトアップされることで、ホテルや旅館の庭のような夜景が楽しめます。
リゾートホテルや温泉旅館で、淡い光に照らされる植栽をみた経験はないでしょうか?旅先という特別感もありますが、ライトアップされた庭をみて、きれいだと思った人もいるでしょう。
このように、こだわったエクステリアを夜眺める時間が自宅にでき、リラックスできるひとときとして楽しめます。
エクステリアの照明の種類
機能性やデザイン性の向上が期待できる、エクステリアの照明。実は、エクステリアに使われる照明にはたくさんの種類があります。ライトの照らし方や使用場所によって、厳選することがおすすめですが、ここではライトの種類を紹介します。
アッパーライト
アッパーライトは、下から上に照らすライトです。よくあるアッパーライトは、埋め込み式です。植栽付近などにアッパーライトを埋め込み、壁や植栽を照らします。光り方は、ライト本体付近の光は濃く感じますが、上にいくにつれて淡い光となりグラデーションを楽しめます。
フットライト
その名の通り、足元を照らすライトです。玄関アプローチや階段など段差に設置することで、安全性が高まります。複数のフットライトを使用することで、夜間も道を照らし、昼間とは違った雰囲気のアプローチデザインになるでしょう。
スポットライト
スポットライトは、よくイメージされる通り、一点に集中して照らすライトです。エクステリアでは、シンボルツリーをスポットライトで照らしたり、表札やガーディングのポイントを照らすことにも利用されます。
ポールライト
ポールライトは、高さのあるライトです。足元を照らす低いポールライトから街灯のようなデザインのポールライトと、さまざまなデザインがあります。
使用する目的やエクステリアのデザインに合わせた、ポールライトを設置することで、オリジナリティのあるライトアップを楽しめるでしょう。
センサーライト
玄関先や駐車場など、人が通った時だけ光るタイプや、指定時間内だけ光るタイプのセンサーライトがあります。
一晩中ライトを照らしたくない場合は、センサーライトを活用し人通りのある時間だけ照らすこともできるでしょう。また、人が来た時だけ光るタイプのセンサーライトは、防犯にも役立ちます。
ブラケットライト
ブラケットライトは、壁面に設置します。玄関扉付近やウッドデッキ近くの壁などに、よく設置されます。デザイン性のあるブラケットライトもたくさんあり、好みや住宅・エクステリアの雰囲気から、ぴったりのライトを選ぶことで、1日中デザイン性を楽しめます。
照明の設置場所の例
次に、照明の設置場所の例を紹介します。
門まわり
門や門扉など、門周りに照明を使用します。使う照明の種類は、門周りのデザインや使い方によってさまざまです。
例えば、アッパーライトで下から門柱を照らすことで、お店のような雰囲気のライトアップができるでしょう。また、アッパーライトではなく、スポットライトを使い、よりはっきりとライトアップができます。
植栽
シンボルツリーや植栽の合間などに、照明を使ってみましょう。
シンボルツリーにはスポットライトの使用がおすすめです。植栽の高さによっては、アッパーライトよりポールライトを活用することで、より魅力的な演出ができるケースもあります。
アプローチ
アプローチは、安全性のためにもフットライトやポーチライトを活用したい場所です。複数の照明を等間隔で並べるとデザイン性も高まり、安全性や利便性も高められます。
段差や気をつけたい箇所を、効果的に照らせるライトを選びましょう。
カーポート
遮光性の高いカーポートを取り付けると、暗いと感じることが多いかもしれません。そんな時は、照明を設置してみましょう。
センサーライトを使って、利用する際だけ照らしたり、スポットライトを活用したりと使用用途によって、ライトを選ぶことがおすすめです。
また夜カーポートが明るいと、車上荒らしなどのトラブル防止効果も期待できます。
庭・テラス
庭やテラスを全体的にライトアップすることもおすすめです。全体的にライトアップをすることで、夜間の神秘的な雰囲気を自宅テラスから楽しむこともできるでしょう。
おしゃれなエクステリアにするための照明のポイント
ここでは、おしゃれなエクステリアに仕上げる照明のポイントを紹介します。
住宅やエクステリアの雰囲気を損なわないように、照明もデザインを統一することが理想です。例えば、スタイリッシュな住宅やエクステリアなら、照明もモダンでスッキリとした印象に仕上げると相性が良くなります。
優しく照らす
強い光で照らしてしまうと、眩しさを感じてしまいます。そのため、照明を使ってエクステリアをおしゃれに演出する際は、優しく照らすことがおすすめです。
ライトによって光の量に違いがあります。また、照らす場所や対象物によっても必要な光の量が異なります。眩しすぎない点に気をつけながら、照明を選びましょう。
植栽を照らす
おしゃれなライトアップを目指すなら、植栽を照らしましょう。ホテルや旅館などの庭も、ライトアップ時には、植栽を照らすデザインがたくさんあります。
同じように自宅のエクステリアでもシンボルツリーなどの植栽を照らしてみましょう。
ポイントで照らす
表札を照らすなど、照明のポイント使いもおしゃれさがアップします。その際は、スポットライトやブラケットライトなどを使い、上から下へ照らすことで、より対象物がポイントになるライトアップになります。
また、デザイン性のある外壁や水や石など、植栽以外のオブジェクトをライトアップすることで印象的な空間が出来上がります。
心理効果
サバンナ効果を聞いたことはありますか?人は、明るいところへ進む性質があることから、照明もその心理効果を利用することで、より魅力のあるライトアップを作れるでしょう。
例えば、玄関は明るめのライトを使用し、門から玄関まではフットライトでアプローチを照らします。そうすることで、左右の暗いところへは行きたいと思いにくくなり、自然に玄関へ進める機能性のあるライトアップも可能です。
エクステリアの照明についてよくある質問
最後に、エクステリアで使われる照明についてよくある質問をまとめました。
気になる電気代や、トレンドのLEDライトやソーラーライトについても紹介しています。
これから照明を設置する方はぜひ参考にチェックしてみてくださいね。
照明の電気代はどのくらい?
LED化が進んだ背景もあり、照明の消費電力は少なくなっている傾向があります。
電気料金や使用頻度・規模にもよりますが、LED照明1つで月額数円〜10円程度が目安となっています。複数照明を設置した場合は、月額100〜300円ほどというケースが多いようです。
LEDのメリットは?
LEDは、ライトそのものの寿命が長いことが特徴です。そのため、一度設置すると、ライトが切れる心配がほとんどありません。目安としては10年ごとにLEDライトを交換することが予想されます。
ライトの交換などのメンテナンスが必要ない点もメリットです。
ソーラーライトのメリットは?
ソーラーライトは、太陽光を活用して発電しているため電気代がかからないことが大きなメリットでしょう。さらに、コンセントなどの電源を準備する必要がなく、どこでも設置できる利便性もメリットです。
一方、強いはっきりした光を望む場合は、ソーラーライトが不向きな場合があります。また、雨や曇りなど太陽光が少ない場合は、発電できません。また、植栽の葉っぱなどの障害物も十分に発電できない原因です。
設置場所にも注意して使用しましょう。
ライトのタイマー・センサー機能は必要?
電気代を節約できるタイマーやセンサー機能。また、センサーライトは、防犯対策にも効果的です。
そのほかに、自動的に点灯消灯を繰り返すため、スイッチのオンオフの切り替えの手間が省ける点がメリットです。
必ずつける必要はありませんが、玄関やカーポートなど、防犯面や利便性を考えて設置することがおすすめです。
まとめ
エクステリアの照明は、安全面や防犯面で効果的です。さらに、夜間の雰囲気を演出してくれる照明は、昼間とは違った雰囲気のエクステリアを楽しめます。
使用されるガーデンライトには、たくさんの種類があり、エクステリアや住宅のデザインに合わせて使用することがおすすめです。
また、シンボルツリーや壁などポイントごとにライトアップすることで、おしゃれさがアップするでしょう。
自宅のエクステリアをより魅力的にしたいけれど、「電気代が気になる」「自分でやるには、配線や安全面、デザイン性が気になる」という人はお気軽にご相談くださいね。
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