玄関アプローチのデザインはどう決める?デザインのポイントとは?

外構の依頼先

自宅の第一印象は、どこで決まるでしょうか?玄関や庭などをイメージされる人もいるでしょう。玄関アプローチは、自宅の印象が決まる大切なポイントです。

もし、自宅外観がおしゃれな雰囲気でも、玄関アプローチが殺風景だった場合、自宅の全体的なイメージが損なわれてしまうかもしれません。

そこで、今回は玄関アプローチのデザインについて紹介します。おしゃれな玄関アプローチを作るにはどうしたらいいの?とお悩みの方は、ぜひ参考にご一読ください。

目次

玄関アプローチとは

玄関アプローチは、門から玄関までの小道のことです。門や門柱から、玄関までレンガやコンクリートで作られた小道などが玄関アプローチと呼ばれます。

玄関アプローチといっても、住人のライフスタイルや好み、自宅外観などで、そのデザインはさまざまです。しかし、はじめに目につく箇所のため、玄関アプローチをおしゃれにしたいという人は多いのではないでしょうか?

実際、道を歩いていて、「おしゃれだな?」と思い、目が止まる住宅の外観は、玄関アプローチもしっかりデザインされていることが多くありませんか?通行人の興味をひきつけるようなおしゃれな玄関アプローチを作るポイントを、次の章で紹介していきます。

玄関アプローチのデザインのポイント

ここでは、玄関アプローチのデザインのポイントを紹介します。デザイン性の高さも重要ですが、毎日利用する住人が不便に感じる玄関アプローチは、良い玄関アプローチとは言い難いでしょう。そこで、ライフスタイルやデザインに考慮した玄関アプローチ作りのポイントを5つ紹介します。

ライフスタイルを考える

ライフスタイルを考えてみましょう。

ライフスタイルには、現在の生活と未来の生活があります。たとえば、現在は子どもも成長し、あなたも健康的に暮らしているため、玄関アプローチに階段などの段差があっても問題ないでしょう。

しかし、数十年後足腰が弱くなり、階段の上り下りが大変ということも考えられます。すぐにリフォームできればいいですが、予算や時期などの問題ですぐにスロープを設置できないこともあるでしょう。

スロープは車椅子の通行のためだけではありません。ベビーカーや自転車の移動もスムーズにできるメリットがあります。

ライフスタイルを考慮した際に、階段の高低差やスロープなどを検討しておくことで、数十年後まで利便性よく使用できる玄関アプローチになるでしょう。

玄関アプローチの幅

玄関アプローチの幅も、快適に使用するためには大切なポイントです。

敷地の広さによっても、幅の決め方は異なります。しかし、一般的には大人2人がすれ違える、荷物を持ちながら歩けるなどを考えると、約1.2m程度の幅を確保しておくことがおすすめです。

玄関アプローチの形

門から玄関まで最短の距離にするために、直線的に玄関アプローチをデザインする場合もあるでしょう。敷地によっては、十分なスペースがなく直線的なアプローチに仕上げることもあります。

一方で、カーブを描いた玄関アプローチを目にしたことはないでしょうか?

実は、玄関アプローチをカーブに仕上げることで、デザインに奥行きが生まれます。また、直線と比べた場合、同じ距離でもカーブのアプローチの方が距離があるように見えるため、心理的に侵入しにくいといった防犯対策に役立つ面もあると言われています。また、門から家の中が見えにくくなるメリットもあり、防犯対策に役立ちます。

住宅の外観との統一感

住宅の外観との統一感も、おしゃれに仕上げるポイントです。

例えば、自宅外観が、モダンでスタイリッシュなデザインの場合です。玄関アプローチをナチュラルや可愛い感じに仕上げた場合、自宅外観と玄関アプローチの印象がチグハグに感じてしまうのではないでしょうか?

全体的なデザインのバランスにも考慮し、玄関アプローチのデザインを考えることがおすすめです。

高低差のバランス

高低差のあるデザインは、奥行きや立体感を感じます。

おしゃれに仕上げる場合、門やシンボルツリー、塀などの高低差のバランスにも注目してみましょう。

玄関アプローチの素材

玄関アプローチには、たくさんの素材が使われています。使う素材によって、デザインの印象が変わるため、素材の特徴を把握しておくことで、理想の玄関アプローチを作れるでしょう。

ここでは、代表的な8つの素材の特徴を紹介します。

敷石

敷石は、地面に敷いた平らな石のことです。敷石は、形や色、サイズなど種類が豊富にあります。そのため和風・洋風のどちらのデザインでも使用される素材です。

天然石として知名度のある御影石や石灰岩は、玄関アプローチで使われることもあり、雨で濡れると風合いが変わるなど、自然の良さを体感できるでしょう。

レンガ

赤や茶色、黄色など温かみのある暖色が特徴のレンガ。ナチュラルなグリーンと相性の良いレンガは、植物と一緒に玄関アプローチに配置しても、おしゃれな仕上がりになります。

安価なレンガもあるため、コストをおさえたい・DIYしたい場合は使用しやすい素材と言えるでしょう。

洋風なナチュラルなデザインの玄関アプローチには、地面や植栽に活用できる素材です。

枕木

線路に敷かれていた枕木は、玄関アプローチにも人気のある素材です。

使用感のある風合いは和風・洋風どちらのデザインにもマッチします。天然の枕木は、雨や風、使用する年月と共に劣化してしまいます。自然の雰囲気を楽しめる点が魅力ですが、より耐久性のある枕木にしたい場合は、樹脂製やコンクリート製の枕木を使うこともおすすめです。

タイル

タイルも、大きさや色、種類がたくさんあり、デザインのバリエーションが豊かな点が特徴です。色やサイズを組み合わせて、オリジナルデザインのタイルを楽しむこともできるでしょう。

また、一部をDIYにすることで、お子さんと一緒にタイルを貼ったり、オリジナル感を楽しむことで手軽で簡単に、玄関アプローチに家族の思い出を残すこともできます。

コンクリート

スッキリとしたデザインによく使われるコンクリート。シンプル、スタイリッシュという言葉が似合う住宅と相性の良い素材です。駐車場に使われることも多いコンクリートですが、駐車場と合わせてスッキリしたデザインにすることもできます。

スッキリした印象のあるコンクリートですが、少し寂しいと感じる人もいるのではないでしょうか?

スタンプコンクリートという工法もあり、レンガや木材風のデザインにすることも可能です。コンクリートを使用した、デザイン性のあるアプローチを検討される場合は、スタンプコンクリートもおすすめです。

洗い出し

砂利や石をコンクリートに混ぜて、コンクリートが固まる前に表面を水で洗い出します。その結果、砂利や石が浮かび上がり、でこぼこした見た目と混ぜる素材によって、印象が異なる点が洗い出しの特徴です。

やや古風なデザインと思われる方もいるかもしれませんが、おしゃれな建物にもマッチするように、素材の組み合わせが多数あります。

一方で、職人によって仕上がりに差が出てしまう点が、心配です。洗い出しは職人技が必要なため、DIYには不向きなことも注意しましょう。

砂利

砂利はDIYでも簡単に施工できる点が魅力です。砂利の形や色などを変えれば、手軽にイメージの変更もできます。

また、砂利のうえを歩いた際に音がしますよね?音が出ることで侵入しにくいメリットがあり、防犯対策でも効果的です。

芝生

芝生も玄関アプローチに使用される素材です。タイルやレンガと組み合わせて使うことで、デザインにもバリエーションがでます。さらに、天然芝はメンテナンスが大変といったお悩みには人工芝がおすすめです。

人工芝は、設置時や約10年を目安に交換が必要な時は、費用がかかりますが、その後のメンテナンスがほとんど必要ありません。1年を通して、メンテナンスが必要な天然芝に比べて、1年中青々としていることに違和感がある人には不向きですが、メンテナンスを減らしたいといった方にはおすすめでしょう。

玄関アプローチの注意点

最後に、玄関アプローチを作る際の注意点を2つ紹介します。どちらも完成後に後悔することが多いポイントです。ぜひチェックして、満足のいく玄関アプローチづくりにお役立てくださいね。

滑りにくい素材を選ぶ

紹介した玄関アプローチに使われる素材の中には、水に濡れると滑りやすい素材があります。そのため、外での使用に適した素材・滑り止め加工のある素材など、雨の日に歩いても安全な素材を選ぶことが大切です。

また、水はけが悪いと、足元が汚れてしまい、玄関も汚れてしまうことがあります。雨水が流れるように、勾配をつくったり、雨水枡を設置するなど、水はけにも注意して設計することがおすすめです。

夜間や防犯についても検討する

玄関アプローチをデザインする際は、つい明るい昼間のイメージでデザインしてしまうことがあります。しかし、実際には日が暮れてから帰宅することもありますよね?その時に、もし玄関アプローチが真っ暗であれば、植栽にぶつかる可能性や転倒して怪我をしてしまうことが考えられます。

照明や人感センサー付きのライトなど、夜間でも安全に歩行できるようデザインしましょう。

さらに、防犯性のあるデザインにすることが重要です。塀や高い木々のある場合、外部からの死角も多く、不審者が侵入しやすい傾向があります。デザインによっては、防犯カメラや、センサー付きライトなどで対策をしておくことで安心できる玄関アプローチに仕上がります。

まとめ

おしゃれな玄関アプローチは、目をひくポイントです。そのためには、デザインのポイントや素材の特徴を把握しておくことが大切でしょう。

また、自宅外観とあうデザインにすることで、統一感のあるデザインに仕上がり、より一層おしゃれさが際立ちます。

玄関アプローチをデザインする際には、晴れた明るい日だけではなく、雨の日や夜間の想定することで、いつでも安心して利用できるでしょう。

玄関アプローチのイメージはあるけれど、具体的にどうしたらいいのかわからないとお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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